※ちょっと追記&修正
フィリピンの秘境、El Nido(エルニド)にやってきました。
と、その前に、ここにたどり着く道のりがちょっと大変でした。何が大変かっていうと、道が雨でぐちゃぐちゃになってたせいで、1km弱、歩かなきゃならなかったのですよ。Roxas-Taytay間で。約17キロのバックパック背負って、雨でどろどろになった、結構起伏のある、滑りやすい道を、ひーこら言いながら歩きました。
1バック150ペソくらいで運ぶ兄ちゃんたちが待機してたんですが、なんとなく自分の荷物くらい自分で持つべきだと思ったのですが、歩いてる最中はかなり後悔しました。。雨季はつらいねぇ。
シーズンさえ良けりゃ、最高に良い景色だったんだろうなぁ、と思う、綺麗な場所でした。この地域のほとんどが黒い岩で出来ていて、島の形がちょっと変。その黒い岩の上に、こんもりと植物が生えていて、面白い景色を作っています。ちょっとベトナムのタムコックっぽい。町の背景に岩がそびえたっているのも良い雰囲気。
町は本当に素朴でゆったり。その分、道に暇なおじさんお兄さんが日陰ごとにたむろってて、歩いていると視線が痛いです。ものめずらしさでじーと見ているだけなので、ハローと言えば笑い返してくれるんだけど、暇つぶしに付き合わされてしまうので、ほどほどに。
そんな場所で、数日間なにをしていたかというと。
昼間はアイランドホッピング。普段はアイランドホッピングより、ダイビングに出てしまうのですが、ダイビングするには水の透明度がイマイチ。シュノーケリングで海を堪能してきました。イカとかカメとかサメとか、それなりのものが見れたので満足。
夜はひたすら飲み歩いてました。エルニドに着いた初日、なんだか雰囲気の良いカフェで晩御飯を食べていたら、隣のテーブルのおじさんたちと仲良くなって、ひたすらビール空けてました。私はそんなに飲む気はなかったのだけど、みんなのボトルが空いてきたら、誰かがいつの間にか”みんなの分”のビールを買ってきてしまうので、際限なく飲むはめに。酒に強くてよかったー。。
ちなみにビール代を一度も払ったことがないんだけど、、、良いんだろうか。
後はその飲みに行ったお店で、なぜか私の誕生日会がはじまったり、店のお姉ちゃんがプレゼントとして歌ってくれたり、そのせいで初めて会う人たちのほとんどに「昨日、○○にいたね」と言われて町の小ささを実感したり、元英語教師のおじさんにRとLの発音を練習させられたり、町の子供の水泳大会を見たり。
と、前半は楽しく毎日を過ごしてました。
その後、日焼けのしすぎで体力を消耗したのか、酒の飲みすぎかはわかんないけれど、風邪ひいた。
海遊びをあきらめて待ち歩きがてら、昼ごはんにベトナムうどんを食べたら、辛くもないのにありえないほどの汗をかき始めて、あれあれ??と思っているうちに、体調悪化。
高熱が出ているようで、目を開けてるのもつらく、お知り合いになった美人さんに釣りに誘われたのも断って、部屋で熟睡。翌日になっても全く回復してないなか、頭だけは冷静に現状分析と行動計画。
・高熱があっても動けちゃう体質&下痢、吐き気はなし
→移動可能
・マラリアやデングの可能性は否定できない
→ちゃんとした都会の治療が必要かも知れない
・海はシーズン的にイマイチ
→エルニドに未練はない
ってことで、マニラに移動を決意。移動手段は次の三つ。
・飛行機で7000ペソくらいで直行。
→高い!!
・陸路でプエルトプリンセサ、その後飛行機でマニラ。
→高いうえに、陸路は道が悪いから、くっそ重い荷物を背負って歩かなきゃならない。無理。
・船で1100ペソ。一日半かかる。
→週一しかない船が、ちょうど翌日に出ることが発覚。
どうせ、碌に動けないんだし、船で静かに寝てればいいや、と船を選択。症状が悪化しても、周りに人がいたほうが何とかしてくれるだろう、と。
宿のおばちゃんに100ペソだけ渡して、夜まで寝かせてもらい、いざ出発!
港の待合室がやたらとトイレくさいことに不安がまし、船に乗ったら更に不安増大。
貨物船なんですけどーーー!
一応、人のために2階にはベッドが敷き詰められているんですが、1階はなにやら良くわかんないものがたくさん乗ってた。1階から、ずっと鶏のコケコッコーーと、時折、豚の断末魔のような雄叫びが聞こえる。ミラグロッサの比じゃないほどマニアックだ。
一日半、本当にもつんだろうか、と不安はあるものの、女の子も何人か乗ってるから大丈夫さ、と細かいことは忘れて寝た。
翌朝、ご飯が配られて目が覚める。ご飯つきとは知らなかったので、ちょっと嬉しい。朝は干し魚と卵、昼はビーフシチュー、夜は少し大きめの干し魚。ご飯ごとに食べられる量が増えたので、たくましい私バンザイ!と心の中で唱えて、ご飯以外はひたすら寝た。隣のお姉さんがジュースを分けてくれたりして、和やかに船旅終了。
そんな感じで、どきどき船の旅&初の病気なのでした。
マニラ到着後、まず現在地が良く分からない。貨物船専用のピアに着いたようだけど、タクシー見当たらず。港がスラム化してたので、多分トンドだろうと思って、早々に立ち去ろうと決意。仕方ないのでトライシクルのおじさんと数分間、40ペソと10ペソでもめたあと、20ペソでタクシーが拾えるところに出てきた。病気で意識朦朧だったわりには良くやった、私!
ごろごろするには居心地の悪い宿だったので、マニラの町(マラテ、エルミタあたり)をお散歩。店の看板が韓国語だらけなことに少し引いたり、スタバでお茶して少し勝ち組気分を味わったり、観光局に行ってやたらと立派な地図をもらったり、そんなことで初マニラ終了。早くバナウェでゆっくりしたい。
ちなみに、私がマニラに着いた数日前、大きなショッピングモールで爆破テロがあったっぽい。新聞の記事では11人の死者が出てるようす。その日にいなくて良かったー。
性格は慎重派と思われる事が多いですが、気合と根性で何でも解決しようとするフシがあります。ノリは体育会系。